企画書に必要な事(ただし、単なる思い出話)

 みはえるを拾って頂いた現在の会社は、プランナ志望の場合まず企画書の提出が求められます。これ、提出した物は通常は入社時に返却されるのですが、なにか間違いがあったらしく、昨日になってみはえるが提出した物が返ってきました。書いた事も忘れてました^^;。

 その日に偶然、会社の友達が「知り合いが企画書を添削して欲しいと言われたので見てみたら、内容に入る前に企画書が読める形になってなかった」という話をしていました。その知り合いの方も入社応募の為に企画書を書いているのだそうです。

 で、しばし皆で、みはえるが以前書いた企画書を読みながら「企画書とは」みたいな事をあーだこーだと話してました。そこで出た結論は「文書レイアウトは重要」「図示は必須ではないが有意」という実に当たり前の物でした(※1)。


 前置きが長くなりましたが、今回はみはえるがこの2点を徹底的に叩き込まれた経緯の話です。


 派遣社員SEとして初めて出向した会社(先方にご迷惑がかかると嫌なので名前は伏せます)は富士通の子会社で、社内グループウェアの作成を主とする部でした。みはえるはそこでバッチ処理のプログラムを作る事になり、その外部仕様書を書くように言われました。

 でまあ、Wordでちゃかぽこ打って、A4で1枚の簡単な仕様書を作成し、次の日のミーティングで配りました。ミーティングには部長を除くチーム6人全員が揃っていました。そして、用紙を元に説明を始めようとすると、チームリーダーがそれを制したのです。

 なにかと思ったら「まず日付が無い」と言うのです。そして、文章レイアウト、文字の強調、インデント、図示の必要性、誤字、てにをはの指摘、1文を短く区切る手段など、微に入り細に入り赤ペンで修正を始めたのです。時間にして30分以上。真っ赤になった紙を渡されて、ミーティングは終了。最後まで、仕様書の内容には一切触れませんでした。

 「内容が良い悪い以前に、読める文書を作らなければならない」というのは、それまで学生気分だった自分に大変なショックを与えました。後になって、みはえるが入った部署は元ドキュメント部門だった所が分派した部で、日本で最初にVisioを導入したという逸話を持つような、文章に非常に力を入れている所である事を知りました。

 みはえるはそこで1年鍛えられまして、おかげでWordとVisioを駆使して一通りの仕様書が書けるようになりました。現在、仕様書にせよ企画書にせよ、人に見せる文書は、あの時の経験を元に作っています(日記系はだらだら書いてるだけですけども^^;)。

 自分が考えたゲームがどれだけ面白かろうと、それを他人に伝える技術が無ければ、そのアイデアを形にする事は出来ません。ゲームプランナを目指す人は、常日頃から文章作成訓練、そして「文書」作成訓練を怠らないようにしましょう(俺もな!)

※1 これはあくまで今回のケースに限った話でして、例えばスポンサーから予算を出してもらう為の企画書だとか、多業種の合同プロジェクト用の企画書だとかなると、別のテクニックが必要になるというのはお分かり頂けるかと思います。